2022/09/05 16:50 ホビコムに投稿した記事です。一部編集しています。

今回は「カスタマイズを考える」です。前回ご紹介のブループリントとパーツを比較して、カスタマイズするか、しないかを見極めていこうと思います。

deck-1_comparison

①はブループリントに上部センサープラットフォームのパーツを置いた状態です。ほぼ同じ形状、ほぼ同じ大きさであることが分かります。

②はブリッジベースを乗せた状態です。こちらも、ほぼ同じ形状、ほぼ同じ大きさです。

③はメインブリッジモジュールを乗せた状態です。一見、同じサイズのようにみえますが、④を見ると、前後が若干長く、右舷側の形状も異なっています。また、ブリッジ天井のドームの位置もずれています。

deck-1_position

一見すると、メインブリッジモジュールを修正するだけで済みそうですが、思いも寄らない難題が隠れていました。それは、ブリッジベースとブリッジボトムの位置関係です。

キットでは、写真のようにブリッジベース後端の位置がブリッジボトムの最後端にありますが、実際は前方寄りに位置していないといけません。

ここを修正するには、ブリッジボトムが嵌まる部分のブリッジベースの凹みを拡大し、それによって空いた後端の隙間を埋める必要があります。

ステージ1での上部センサープラットフォーム、ブリッジボトム、ブリッジベース、メインブリッジモジュールは、すべてプラスティック製なので、修正を施すことは可能であると思います。ただ、パーツがペイント済みなので、修正した部分の色を合わせることができるかどうかがネックになってきます。モデルの中心で一番上にあり、一番目立つ場所ですので下手な工作はできません。

組立説明書では、メインブリッジモジュールとブリッジベース、ブリッジボトムはスクリュー留めの箇所ですが、ここに修正を施す場合はすべて接着に変更する必要があります。

warp-nacelle_comparison

次はワープナセルです。このパーツはステージ2で組み立てますが、上半分だけで下半分の組み立ては先になりますので、組み立てないで放置します。気になるところだけ説明します。

図面ではナセルフロントには3本のスリットがありますが、キットの方にはそれがありません。ここがプラスティックパーツなら穴を空けて整形することもできますが、パーツはメタルですので写真のように塗装でそれらしく仕上げるか、別の方法でエングレーブするか、になります。

sed-uk_test-issue_002

ちなみに、2019年にイギリスで試験販売されたナセルフロントのパーツはスリットが存在していましたが、リリースモデル発売時にはなぜかスリットがオミットされてしまいました。
元画像は、Wixiban より。

ナセルの下半分のパーツが届くのが1年以上先なので、それまでにどのようにするか考慮します。

「ドラマスタッフも絶賛したハイクオリティのダイキャスト・レプリカ」「細部にわたって再現されたエンタープライズDの輝きとギミック」のはずですが、組み立てやすさを優先させているのか、細部の調査が不十分ですね。「新スタートレック」の視覚効果プロデューサーを務めたダン・カリー氏によると「撮影にも使用できるほどの精巧なレプリカ」だそうですが、それも怪しくなってきました。

次回は「道具を揃える」の予定です。

今回の参照サイト
Wixiban