2022/09/08 20:26 ホビコムに投稿した記事です。一部編集しています。

今回は「エンタープライズDのスタジオモデルを考える」です。

デアゴスティーニ「スタートレック エンタープライズD」は、船体の窓のひとつひとつを光らせるか、光らせないかを選べるようになっています。窓は細長く、クリアとブラックで成型されているパーツで、それを窓にあたる位置に裏からはめ込んでいきます。

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大きめの四角形のパーツは脱出ポッドカバーで、これもひとつづつ裏からはめ込んでいきます。
キットには光る窓、光らない窓の配置場所が指定されていますので、普通ならそのまま組み付けていけば問題ありません。

実は、エンタープライズDの撮影モデルは大きさによって3種類作られていました。一番小さいロングショット用の2フィートモデル、円盤部と戦闘セクションが分離合体可能な6フィートモデル、その中間の撮影に扱いやすい4フィートモデルです。

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デアゴスティーニ「スタートレック エンタープライズD」は、これら3つのモデルをベースに設計されているそうです。ただし、これら3つのモデルの窓の明かりがつく場所がそれぞれ異なっていて、別のモデルの仕様に組もうとすると、窓の配列を全部変更しなくてはならなくなります。

デアゴスティーニ「スタートレック エンタープライズD」を参照

どうやら、デアゴスティーニ「スタートレック エンタープライズD」は、4フィートモデルの窓配列を参考にして作られているようです。4フィートモデルは、新スタートレックの第3シーズンから最終の第7シーズンまで使用された代表的な撮影モデルなので、当然といえば当然なのでしょう。

ディスプレイ用スタンドの位置も撮影用スタジオモデルと同様となっていますが、このモデルの取り付け位置は4フィートモデルに準拠しています。6フィートモデルの取り付け位置は4フィートモデルよりも前方寄りあり、このモデルとは異なっています。

ただ、このモデルは円盤部が本体から分離可能な6フィートモデルの特徴を備えているため、ここでは6フィートモデルの窓配置に変更してみようと思います。調べて見ると、意外と資料は少なく、どの窓が点灯で、どの窓が消灯なのか、はっきりとは分かる資料は殆どありませんでした。

特に左舷側の写真は皆無で、前方からか右舷側からがほとんどで、さらに背面側は資料が少なく、腹部側の資料の方がほとんどであることが分かりました。4フィートモデルと6フィートモデルでも窓の位置が微妙に異なり、また、窓穴の開いていないところに光る窓を新規で作るのも難しいことが分かりました。

分かる範囲で6フィートモデルに近づけていくよう、製作を進めていく事にします。

次回からは、いよいよ制作に入る予定です。